ミラノ 《ロンダニーニのピエタ》
ミラノははじめてだったので、もう一つ楽しみにしていたのがミケランジェロ の＜ロンダニーニのピエタ＞です。これはスフォルツァ城の中の美術館にあり、 サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会から歩いてすぐです。
スフォルツァ城美術館に入って、手っ取り早く「ロンダニーニのピエタを見た いのですが」と訊ねたところ、親切な係りのおじさんが案内してくれました。 とっても親切なおじさんで、各部屋いろいろ説明しながら連れて行ってくれる のですが、なにしろこちらはイタリア語がさっぱりわからない。相手ももちろ んそれは了解しているのですが、なんとか伝えようと一所懸命です。こういう 状況って疲れますね^^; おじさんはあれこれ説明してくれて、ここで写真とれ、 とか言ってくれるので、言われたとおりに写真とったりはしましたけど。
そうそう、ロンダニーニのピエタにたどり着く前に、レオナルド・ダ・ヴィン チ作の天井画があるんです。これまた画面が悪くて何がなんだかわからない状 態でした（樹木のモチーフです）。それと、美術館はガラガラでした。ロンダ ニーニのピエタもほとんど観客がおらず、「しーん」としてまして、信じらな いようなすばらしい環境で鑑賞できました。しかも料金はタダなんです！
ロンダニーニのピエタのすばらしさについては書き切れませんが、一つだけ思 ったことを書きますと、フィレンツェにこれと似たモチーフの「パレストリー ナのピエタ」というのがあるんです（アッカデーミア美術館）。パレストリー ナのピエタはミケランジェロの真作ではないと言われていますが、ロンダニー ニのピエタをみると納得がいきます。パレストリーナのピエタがミケランジェ ロの真作ではないと言われる理由にはいくつかありますが、その一つに、「正 面から見られることしか考えていない」というのがあるようです。たしかにそ うなんですね。それにくらべてロンダニーニのピエタは、ほんとに、どこから みてもフォルムの美しさに圧倒されるのです。
左手の窓からは外の緑が透けています。
中央下には係員の女性。しーんと静まり返った空間です。
立ち寄りやすい場所にあって、しかも料金タダの＜ロンダニーニのピエタ＞。 ミラノに行かれるときはぜひごらんになってください。
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